Archive for the 'music' Category

防音

Tuesday, February 9th, 2010

これは、現在アパートで愛用中(?)の壁紙の一部。

引越しして初めてピアノを弾いた5分後、ピンポ〜ン!上の階の方の
訪問を受けました。練習時間を話し合って、無事了解を得て
ホッとしたものの。
前のアパートは、それほど音は響かなかったようですが
今のアパートは、話し声でも響いているのが感じとれます。
どこかで見たフレーズで、もっともだと戒めていることは
“あなたの弾く名曲は、他人にとってはただの騒音” (ちょっと違ってたかも)
近隣の方々になるべく迷惑をかけずに、お互い気持ちよく過ごせる方法は
ないものか、防音についていろいろ周りに尋ねました。
賃貸だし、アビテックスみたいな防音工事はなしとして
パリのアパート暮らしの学生さんが工夫して編み出したアイデアを採用。
卵ケースは、最も(安くて)音を吸収するとか。いろんな人からもらったり
卵を食べたりして、少しずつ防音卵壁紙を作製しています。
ピアノの下には、2重に絨毯+寝袋を2つ。
努力のかいあって、少しずつマシになりました。
部屋をすっきり片付けたいのはやまやまだけど、
思いっきり遠ざかっていってるこの頃です。

le week-end

Monday, February 8th, 2010

久しぶりに、晴れ間のみえる週末だったのでお散歩。
ちょっとお茶も。

今度こそチケットを無駄にするまい、と気合いが入った
オペラ”Ariadne auf Naxos”(ナクソス島のアリアドネ)を観ました。
細かいことはなしで、言葉がわからなくても大雑把に楽しんできました。
なぜ読んだのか、どうしても思い出せないんですが
数年前、こんな本を読みました。

シュトラウスによると、オペラの幕の終わりの部分、幕切れは
非常に重要であると語っています。このオペラは、台本を執筆した
ホーフマンスタールと様々なアイデアを交換して、共同作業で
書かれた作品です。
なにげなく聴いていると、突然オーケストラから炎のようなオーラが
ドッと沸き立って、周り全てを包み込むような場面がありました。
それは1幕の終わり、作曲家(メゾソプラノ)が有名なアリアを歌う場面。
その後2幕は静かな場面から始まり、コーラス、(難しい)アリアなどなど..
と2幕の方がメインといえる構成です。
作曲家のアリアは、メゾソプラノの非常に重要なレパートリーの1つ。
でも、このオペラでは主役ではなく、第1幕以降歌うことはないし
難しいアリアだけど、どうしてアツいレパートリーなのか、
よく分かっていませんでした。
そして今回、やっと理解した気がします。
もちろん、ナクソス島のアリアドネは優れた作品ですが
1幕フィナーレは、何かが違う。シュトラウスが魂を削ったとでもいうか、
神様がちょっと手助けしたとでもいうか。鳥肌が立つような音楽でした。
こういった特別な箇所ってCDでも聴けますが、生演奏でないと
伝え切れないものがあります。CDは完璧な演奏をいつでも再生できますが
空気を振動させて伝わってくる生の音楽、多くの人が触れられたら
いいのにな、と思います。
リヒャルト=シュトラウスの最も有名な作品は、薔薇の騎士。
また、聴きに行きたいなあ。
P.S. 往復書簡集をなぜ読んだのか、思い出しました。
  オペラを観て感動のあまり涙を流したことがあって、それが
  薔薇の騎士でした。しかも、ワルツ(オックス男爵アリア)で。
  3拍子で涙なんてヘンですが、なんて凄い作品なんだろう!と。
  お互い1人で聴きにきていた、隣の席のマダムが、幕が下りた後
  ぽつりと一言 “良い演奏だったわね”。寒い季節で、ちょうど
  2月頃だったかも。そんなことを思い出しました。
   

ボーヌおまけ:ワイン博物館

Sunday, July 13th, 2008

ボーヌでは、観光セット券でワイン博物館が付いていました。
訪れる人も少なく、まったりと寂びれた雰囲気。

展示の1つ。聖母子像(?)に、ブドウ!
ワイン作りの展示では、昔の様子が写真で紹介されていました。
印象的だったのは、収穫したブドウを大きな桶の上で男性が3人並んで笑顔で踏み踏みしている写真。3人、素っ裸。
1年近く前、ワイン生産者展示即売会でふと訪れたブースで試飲していると、若いお兄ちゃんが “うちのはBioワインだよ。この横の人がブドウをこうやって(と仕草を見せて)ブドウを踏み踏みして作ったんだ” 素足.. を想像して腰が引けましたが、気を取り直して買ってみたワインは、優しい太陽と自然の香り。しかしあのワイン、素足だけじゃなく..?
*Bioワイン(=有機栽培で作られたブドウを使用した自然ワイン)
maroは何やら熱心に説明を読んでいました。(一応日本語もありました)
ワインのためのブドウの木は、一定の低さを保つよう剪定されていますが
その理由は、ギリシャ神話に由来するとか。“ブドウの葉を食べるロバは、低いブドウの木を選んで食べる” というのがお話にあって、それにヒントを得たワイン農家が、試しにワインのブドウの木を低く保つようにして収穫したら、美味しいワインができたそう。ちなみに、ブルゴーニュ地方のワイン街道を通りかかると、アルザスワインのブドウの木よりやや低めでした。
私が興味を持ったのは、コレ。ワイン博物館に楽器?

説明を見ると Hurdy-gurdy (英) / Vielle (仏) =リュートの形をした手回し琴。
“ブドウの収穫期、この楽器がMorvan(フランス中部、モルヴァン地方)からやってきた季節労働者たちのダンス音楽を奏でた”
実は私、初めてハーディーガーディーを見ることができて、閑散とした博物館でひっそり喜んでました。できれば音色も聴きたかった!
ハーディーガーディーは、シューベルト歌曲集の最高傑作である “冬の旅” に登場します。確か中学1年の音楽の授業でシューベルトを習って、”魔王”を聴かれた方も多いのでは?
“冬の旅” は、結婚まで約束していた婚約者に裏切られた男が、死に場所を求めてさすらい続ける、という内容で24曲で構成されています。音楽的に非常に難しい上に、演奏する場合の多くは、曲の構成上最後までノンストップで行います。(あるいは、シューベルトが最初に作曲した前半12曲で終える選択肢もあります)
旅人も演奏者もボロボロとなって辿り着く、最後の第24曲の歌詞にハーディーガーディーが登場するんです。
シューベルト歌曲集 ”冬の旅”より
第24曲 辻音楽師 (詩:Wilhelm Müller)
村のはずれに1人の辻音楽師が立っている
そしてこわばった指で、弾けるだけのものを回している
裸足のままで氷の上を よろめきながら行ったり来たり
そして、彼の小さな皿は空のままだ。
誰一人聴く者はなく、彼を見ようともしない
そして犬たちが 老人の周りで唸り声をあげる
それらのすべてを したいようにさせたまま
彼はただハンドルを回し続ける 
そしてハーディーガーディーは止まらない
不思議な老人よ、お前についていこうか?
私の歌にあわせて ハーディーガーディーを回してくれるか?
ここからは私の想像ですが、恐らくこの楽器は最も素晴らしい収穫の季節、ほろ酔い気分の陽気なダンスで演奏されるであろうものなのに、”冬の旅”では凍えるような季節。やや狂気を感じさせる“老人”そして“私”の内面を暗示するキーワードに思いました。

マスタークラス in Metz

Wednesday, June 25th, 2008

車窓の景色。
初夏に生い茂った草を刈って、束にしてありました。これは、長い冬の間の牛の食料となります。

今学期最後のメッスに行ってきました。マスタークラスを行うとかで、出席の招集がかけられたんです。

何も考えず出かけたら、音楽の生徒とは全く様子の違う人たちが…!
スタイルが抜群に良い、鍛え抜かれた体。この研ぎすまされた人たちが部屋に入ると、圧倒的な存在感がありました。

そう、マスタークラスとはバレエ伴奏講習。メッスのバレエ劇場などで現在活躍しているダンサーが来てくださり、パリの劇場のプロ指導のもとで、私たちのとんでもない伴奏に合わせて踊ってくれる、という冷汗もの企画でした。
ダンサー合流時点で、私は聴講のみに自粛。だって、周りの何人かは初めて弾くと言うものの、それらしいタンゴやフランス民謡を即興でダンスに合わせて弾けたから。うんうん考えて、私が弾けた曲は日本人らしく。。NHKのラジオ体操もどきのメロディーでした。

私も小さい頃数年習っていました。でも、観察しているうちに何か違ってたことに気付きました。
私の知っているバレエのレッスンはCDを使っていましたが、フランスでは必ず生ピアノ。音楽院で見かけるどんな小さな子供のクラスでも、バレエ伴奏者がいます。なんか、本格的です。
そしてバレエのレッスンでは、数を1,2,3…と数えたりするのもフランス語。そっか、バレエってフランスで作られたんだ〜!!とこの日初めて知りました(大恥)。そんな私が”ラジオ体操”で踊ってもらおうなんて…!

機会がなければ知らなかったバレエ伴奏ですが、音楽演奏と共通することが多く、楽器+楽器 踊り+楽器 は基本的には同じなんだな、と思いました。
今回学んだこと:
バレエ伴奏では、ダンサーの動きを見ながら微細なリズムやアクセントをつけていきます。それぞれの体の動きによって、動きやすいテンポやリズムは歴然と違っていて、いかに彼らが踊りやすいよう瞬時にサポートできるかが大きな課題。また、良い踊り手さんになればなるほど、踊りながらピアノを良く聴いておられて合わせて体を動かすため、良い音楽によって良い踊りを引き出せます。また、体の疲労や故障を防ぐためにも重要に思いました。

彼らは、私たちのために500回脚を振り上げ、300回ジャンプし続けてくれました。みなさん心からバレエを大切に思っておられる熱意が伝わってきて、仕事でバレエ伴奏者育成のためとはいえ、頭が下がりました。
今度はバレエの舞台も観に行こうと思います。

Neuwiller lés Saverne にて

Monday, June 2nd, 2008

Neuwiller lés Saverneは、ストラスブールから車で30分ほど離れた人口1,200人の小さな村。ここへ出かけてみんなでコンサートをしました。

豊かな自然に囲まれたこの村は、周りは自然以外何もなし。“この村では、みなさんどんな仕事をしているのですか?”と訊ねると、戦後1950年頃は70%の村民が農業に従事していたけれど、現在農家はわずか8軒。70年代には鉄道も廃線となったため、車や1日に3往復出ているバスを使ってストラスブールなど街まで通勤しているそう。
 
会場は村の中央にある教会。直前まで結婚式が行われていました。終わるのを待って、セットアップ。
↓ 7世紀に作られたという教会内部のステンドグラス

あいにくのお天気&他のコンサートが重なって、お客さんの姿はまばら。

人の良さそうな牧師さんの奥さんは、せっかく来てくれたのにねえ、と残念そう。

いえいえ、こちらこそ私たちのためにいろいろ準備してくださってありがとうございました。楽しんでいただけたようで、良かったです。
それに、もっともっとスゴい音楽家が演奏しているのに、今日より少人数のコンサートだってありますから。。

夕方には雨が上がりました。また新しい1週間が始まります。

チェロ殺人未遂(!?)事件

Friday, May 9th, 2008

この前の日曜日、内輪の気軽で小さなコンサートに出ました。

場所は女子寮。
交換留学などでストラスブールに住むことになった場合、アパートを借りるという手もありますが、食事も提供してくれる学生寮のような施設に住むこともできます。このコンサートで聴きにきてくださった方は、この寮の皆さん。夕食の香りがまだ残る、10年調律されていないようなオンボロピアノの置かれた食堂が会場でした。
そこに下宿していて、一緒にチェロを演奏するローズちゃん曰く、”聴衆はプロの音楽家でないから、前回のコンサートでどんなひどい演奏をしてても、喜んでくれたよ。だから気軽にしてくれていいよ。”
曲はドビュッシーのチェロソナタ。気軽に10日前からリハーサルを始めました。一応レッスンにも持って行き、師匠に ”コレ、日曜に人前で弾いてきまっス” と言ったら無反応(笑)! さすがにこのままではちょっとマズいようでした。が、時間がないので、リハーサルを多くして一緒に練習することに。
曲のマニア度が高めなので、コケたときのためにサンサーンスの”白鳥”も用意しました。
ドビュッシーのチェロソナタは晩年に作られ、もともとソナタを6つ作曲することを委託されたなかの1つ。しかし、完成したのはこのチェロソナタを含む3曲。ドビュッシーは病魔に冒され、痛みと戦いながら曲を書いたそうです。
3楽章構成、演奏時間わずか10分に、チェロという楽器の持つ可能な限りの音色やテクニックがふんだんに織り込まれていて、キラキラ輝く宝石のような音楽です。この曲は、弦のささやきや揺らぎが伝わってくるライブでぜひ聴いてみて下さい。
コンサートは温かい拍手に迎えられて、緊張することなく始まりました。
うまく息がぴったり合って、曲が進んで行きました。響きの怪しい、やや不快ともいえる音の洪水が次第に大きなうねりとなって、これは一体どうなってしまうのか〜!!て場面があるんです。ドビュッシーはミラクルなコード進行で、それを一瞬で荘厳で心地よい風景に変えてしまうんですが、確かその辺りで、何やら ”ゴ〜ン…” という音、そしてザワッという気配。
誰か遅れて入ってきたのかな、とちらっと思いました。
後で聞いたのですが、感極まって思わず頭を勢いよく仰け反らせた人がいたそうです。背後にはたまたま暖房用の鋼鉄パネルがあって、頭を打ちつけてしまい、痛くて、でも声を上げるわけにも行かず頭を抱えていた人がいたそう。周りの人は、笑いをこらえ.. たんこぶの方には気の毒ですが、そんなに楽しんで(?)いただけて、練習した甲斐があったなあ、とすごく嬉しく思いました。
翌日。聴きに来られていた方々が、なんと皆さんで演奏者全員に花束をプレゼントして下さったんです。地元では、学校などでコンサートをしても、大きな規模でも、お花をプレゼントする場面を今まで見たことがなかったのに。(アメリカでは、日本と同じくちょこっとプレゼントします。ここでも渡すこともあるのでしょうが、頻度は少ない?)
実は、初めてフランスで花束を戴きました。ありがとうございます。
また頑張りまっス:)

Paul Badura-Skoda

Wednesday, April 2nd, 2008

3月30日(日曜) ヨーロッパもアメリカに続いてサマータイムとなりました。
フランスと日本との時差は7時間遅れとなります。
イースター黄金週間が終わったばかりだけど、再びやって来るバカンスを控えてまったりしたこの頃、最近ハマっているCDをご紹介しましょう。
”ん!おでこの後退したトシちゃん?”と思われた方は同世代。
”たのきんトリオて?”という人はGoogleしてみてね。

ある日、学校でベートーベンのバイオリンソナタを弾きました。
その時のコーチがユニークな先生。
彼は、ビオラ奏者であり、室内楽の教授でもあり、なんと映画監督でもあり(ついでに4人の子持ち) 最近撮った映画は映画賞を受賞。
ソナタを弾き終わると、先生はひと言。
”クマコ、君はピアノフォルテを聴いたことがあるか?”
kuma ”ピアノフォルテを1度も聴いたこともないし、見たこともないです。”
”オ〜、それはいけません。音楽で、その時代に使われた楽器を知ることは演奏でトテモ大切! 何でも良いからとにかく聴いてごらん”
ピアノフォルテ(またはフォルテピアノ、ハンマークラヴィーア)はピアノの前身楽器。現代のピアノと違ってそれほど音が持続しません。音の強弱を付けることはできますが、ピアノほどの色彩の変化はありません。だから、モーツアルトやベートーベンの楽譜を見ると、ダイナミックがはっきり書かれています。(例:fとpが多用)そんな制約の多い楽器では演奏も制約されているだろう、恥ずかしながら思い込んでいました。
CDは、ピアノフォルテで演奏された、モーツアルトのソナタ。Paul Badura-Skoda(パウル・バドゥラ=スコダ 1927年-)はイェルク・デームス、フリードリヒ・グルダに並んでウイーンの三羽烏(さんばがらす)と呼ばれたピアノの名手として知られています。
ピアノフォルテで演奏される彼のモーツアルトを聴いてみると、色彩豊かな演奏に度肝を抜かれました。古ぼけたピアノのような、レトロな響きを持つ楽器ですが、スコダ氏の演奏はいろんなフレーズを自在に活き活きと歌っています。
中でも、多くの人に今も愛されるトルコ行進曲を聴いたとき。
モーツアルトは、確かに、この楽器のために書いたのだ、と思いました。
室内楽の先生のアドバイスは、指導というよりビビッときたアイデアみたいですが、こんな録音に出会えてラッキーです。
ピアノとはひと味違った音色、いかがですか?
Youtubeでも彼の演奏を聴くことができます。

Copyright in France

Monday, January 28th, 2008

内容と関係ありませんが、こちらはストラスブール裁判所(=Palais de Justice)

年が明けて初めて音楽学校(@Metz)に行こうとしたら、先生からメールが届きました。詳しくは知らされなかったのですが、とにかくレッスンの日に楽譜をコピーしたものを一切持ってきてはならない、とのこと。その日風邪+腰痛でお休みしましたが、年に1度の監査か何かあったのだろう、と気楽に考えていました。
2週間後、メッスの先生に質問がありました。まだ使うか分からない楽譜だし、重いので必要な部分をコピーしたのを見せようとしたそこへ、次のレッスンの生徒さんが部屋へ入ってきました。
ティーンエージャーの可憐な少女は、”あっ、コピー…”と悪いモノを見てしまったような反応をしました。いたいけな少女を驚かせてしまい、悪いコピー=汚い私? とちょっとヘコみました。
次の日、ストラスブールで理由を聞きました。
フランスのとある音楽院で、突然査察が入ったのでした。査察の人たちは、学校にいた人の楽譜がオリジナルかどうか(コピーを持っていないか)見せるよう求めたばかりでなく、1人1人のカバンの中、鍵のかかった先生のロッカーまで開けるよう求め、コピーを見つけ次第罰金を科していったそうです。罰金はコピー1枚あたりにかかり、かなり高い金額であるとのこと。
年明け以降、1ページのためでも1冊の本を持ち歩かなければならない、という雰囲気になってます。
そんな、そこまでして査察(仏: contrôle 英: check, control)するのはちょっとやり過ぎでは…?とストラスブールの先生に聞くと、”あっはは、それが’フランス’なのよ”。
実はこのフレーズ、よく耳にします。理不尽で何かやり切れない事態に、ここの人は半ば開き直ったような、あきらめの表情で”これがフランス”と言います。あのフランス革命の時のガッツはどこへ行ってしまったのサっ!?
ちなみに、楽譜を持っているけどコピーして使いたいという場合は、オリジナル楽譜と一緒に持ち歩けば問題ないと聞きました。
また、図書館から借りた楽譜を使うのは全く問題ないそうです。そうなると、ただでさえ蔵書の少ない図書室なのに、必要な本が借りたくてもなくなるし、頻繁に使う本には書き込みがされて、いろんな意味で使い辛くなると思われます。
膨大な時間と努力を費やして創られた珠玉の芸術作品は、もちろん著作権で保護されるべきものです。しかし没後50年以上、時には100-200年以上過ぎて営利目的でない利用に対して、フランスの処置はかなり厳しいのではないでしょうか。
コピー天国だったアメリカから来たから、余計辛いのかな?

Solde (=bargain)

Saturday, January 26th, 2008

フランスの2008年冬のソルドは、1月9日から始まりました。
ご存知の方も多いと思いますが、ここではバーゲンがスタートするとまず20-30%offから始まり、売れ残っている品には値引率をジリジリと上げて行きます。急いで買ったけれど、1週間後にはもっと安く買えていた.. というのは、消費者心理としては一抹の敗北感を感じる瞬間でもあるはず(?)。
フランスのソルドは、駆け引きもあるちょっとスリリングなイベントでもあるんです。
私も気になるお店はチェックしましたが、服飾関係は結局何も買わず。。
(華奢&エレガントなフランス人向けの服が、私には全然似合わず… キーッ!)
でも、満足のいく買い物も出来ましたよ〜!
買ったのは、コレ。

バーゲン後半に訪れたら、楽譜を70%offで購入することができました。
フランスでは楽譜の値段が高く、フランスで楽譜を購入するのと、日本で購入するのとでは価格はほぼ同じ!
例えば、フランスの出版社の楽譜を購入する場合、国内で購入すれば割安で、国外からは高かろうと思われますが、実際はほぼ同じ値段。
それなら余計な楽譜は買うまい。。と思っていました。
告白すると、30%offのときに既に楽譜を5冊購入済み。(だって5冊買ったら20%→30%offにしてくれる、ってあったし。)
写真の10冊は、その時には買わなかった楽譜。
ということは、当面必要のない楽譜、ってことですね!(汗)
かくして、無用の長物=ゴミが増殖していったってことです。。
追伸1:
余談ですが、バーゲン初期の20-30%offでは想像通り、定番楽譜から売れていました。例えば、
Chopin 24 preludes, Ballade
Mozart piano Sonata全集
Haydn piano Sonata全集
こういうのを押さえるのが王道だったのね。よしっ!次こそ。
追伸2:
1ヶ月に渡るソルド期間をもってして売れ残った商品は、特に季節物でなければ、ソルド終了後、何事もなかったかのように定価で再びお店に並びます。ありえへん〜!

Paul Verlaine

Monday, November 12th, 2007

posted by kumaco
今日のブログはちょっと長いです。
“Green (from ‘Ariettes Oubliées’) - Aquarelle” Paul Verlaine
“グリーン(’忘れられたアリエッタ’ より) 水彩画”
Voici des fruits des fleurs des feuilles et des branches
ここに果物、花、葉、枝、
Et puis voici moncœur qui ne bat que pour vous
それからここに、君のことだけを想って脈を打っている僕の心臓がある
Ne le déchirez pas avec vos deux mains blanches
それを君の白い両手でどうか引き裂かないで
Et qu’à vos yeux si beaux l’humble présent soit doux.
そしてあなたの美しい目に、どうかつつましい贈りものでありますように。
J’arrive tout coubert encore derosée
僕は露のなか君のもとにやって来た
Que le vent du matin [...]

Osaka-New York-Strasbourg