Archive for the 'conservatoire' Category

小鳩豆楽

Friday, October 12th, 2007

posted by kumaco
ここはMetz音楽院。こじんまりした、居心地の良い建物です。

すぐ横にはバイオリンなど弦楽器の修理をしてくれるお店もあります。

どこの馬の骨とも分からぬ私に、突然授業を受けるチャンスを下さった音楽院の学長さん、どうもありがとうございます。
未だに授業料納めていませんが、来週には必ず払いますっ。
1つだけ、要望がございます。どうか、学校のトイレに便座を付けて下さい。この願い、どうか聞き届けては下さいませんでしょうか?お腹を下しやすい体質なんですが、非常時はどうせよと…?
↓ 話は変わりますが、お土産で鳩サブレで有名な豊島屋さんの小鳩豆楽というきな粉で作った落雁(らくがん)をいただきました。香り豊かで、上品な甘さ。鳩ちゃんたちは、写真を撮る間もなく一瞬で胃袋へと消えていきました。

写真:豊島屋ホームページより引用。www.hato.co.jp
なぜか最近、落雁とかきな粉をむしょうに食べたくなるんですが、視覚的な刺激からなんでしょうか?

きな粉餅、いかがです?

Musica

Wednesday, September 26th, 2007

posted by kumaco
9月26日から10月14日まで3週間、ストラスブールで音楽の一大イベント
ムジカがスタートします。musicaとはイタリア語で音楽(music)の意。

実はこのイベント、現代音楽フェスティバル。地元の音楽学校でも現代音楽をプログラムに取り入れることが奨励されています。生徒の実技試験を聴きに行くと、今までの人生で見たこともなかったような、いや失礼。聴いたこともないような曲にも出会えます。
例えば、ある生徒のバイオリンの卒業試験。バロック、古典派の曲の演奏が終わると、人がワラワラと周りからやって来ておもむろにスピーカーをセット。スピーカーからは水の音や鳥の声が流れ、その音をバックにリズムの複雑な、あるいは即興のような小規模のオーケストラが再生されました。バイオリニストの女の子はヘッドホンを装着して(何を聞いているのかこちらには聞こえないんですが、ひょっとしたら拍子が流れていたのかも?)、それを聴きながら演奏する、という曲でした。
ちょっと話がそれますが、ここの音楽院では他ではあまり見られない、特徴ある楽器のコースがあります。例えば、グラスハーモニカ、オンデマルトノやツィンバロム科などです。
グラスハーモニカは18世紀半ばに発明された楽器。この楽器を演奏する人は発狂する、といつしか言われるようになり、あまり見られなくなりました。
ドニゼッティ作曲オペラ”ランメモールのルチア”(Lucia di Lammermoor)では、婚約者のエドガルドに裏切られたと思い込んだルチアが狂ってしまう”狂乱の場”と呼ばれる有名なシーンがあります。ルチアの狂気を表すモチーフ(フレーズ)は、ドニゼッティはグラスハーモニカで演奏するよう指示しているそうですが、現在では多くの場合、そのフレーズはフルートで演奏されます。昨年地元のライン=オペラで行われたのを聴きに行ったらオリジナルのグラスハーモニカで演奏していて、凄いなあ!と思いました。
音色は。。う〜ん。説明するのは難しいですが、ガラスのグラスに水を張って、ガラスの淵をツツッー…となぞると音がしますよね?それを、大きく響かせたような音。ちょっと侘しくひょ〜ろろろ…という感じ?でしょうか。
話を戻すと、Musicaパンフレットは街のあちこちに無料で配布されてます。

水曜から週末の日曜にかけてあちこちのホールでコンサートが行われ、多い日だと1日に5つも。月&火はお休み、というパターンで3週間続きます。
期間中演奏される作曲家は58人で100作品。初演、またはフランス初演が40作品という大きなイベントです。ちなみに私が知っている人は、昔々音楽史を勉強した時に出てきたピエール=ブーレーズ(仏/1925-)のみ。日本人の若手作曲家も2人エントリーされていて、お二人とも女性。これからのご活躍をお祈りします。
Musica
www.festival-musica.org

Fête de la musique -1

Friday, June 22nd, 2007

posted by kumaco
今日は、音楽院の修了試験卒業リサイタルを聴きました。クラブサンとヴィオラ‧ダ‧ガンバ(viole de gambe)という古楽器の組み合わせ。実は、ヴィオラ‧ダ‧ガンバを見る&聴くのは初めてでした。楽器の形はチェロに似ていますが、床に固定するための軸はなくて、両脚で楽器を挟むように支えて演奏します。弦は6本で、弓の持ち方もチェロと逆に逆手で何やら不思議な感じ。
音量はあまりなく、ビブラートのかけかたも現代の弦楽器よりはるかに少なく使われます。
古楽器を使った音楽はあまり聴く機会がなくて、クラブサンくらいしか知らなかったのですが、とても繊細な音を持つ弦楽器のかもし出す響きのゆらぎが心地よくていつまでも聴いていたくなる、素敵なコンサートでした。
ヨーロッパは古楽器を使った演奏が盛んなようで、それを専攻する生徒やコンサートも開かれています。卒業する2人のこれからの活躍を願わずにはいられませんでした。

楽器の写真をぜひ撮ろう!と思ったのですが、撮れずじまい。トホホ.. というわけで、ホールにあるオルガン撮っときました。

François

Wednesday, May 16th, 2007

posted by kumaco
むかしむかし、高校生になって間もなかった頃。“好きなピアニストは?”と先生に聞かれて、みんなホロヴィッツとか、ルービンシュタイン、ポリーニ、クラウディオ=アラウ、ツィマーマン、グレン=グールドなどお馴染みの名前が挙がりました。(そう、kumacoは高校も音楽コースだったのでした)
そこへリカちゃんが、”フランソワ。”とボソッとひと言。先生は”ほほう”と目を細めました。
Samson François (サンソン=フランソワ 1924-1970)フランスを代表するピアニストの1人。得意なレパートリーはラベル、ショパン、ドビュッシー。コンサートでは、調子が悪いととんでもなかったそうですが、ノッているときは、神懸かりの演奏だったと言われています。
CD録音では、たった1度でほぼ完璧に近い演奏をしたため、ほとんど手直しが必要なかったそうです。なので、フランソワの録音はまるでライブ感覚で楽しめます。

フランソワの演奏は非常に美しいけれど、独特の音楽スタイルのため、同じ曲を勉強するとき教科書にはならないとされていて、それが共通した認識だろう、と思ってきました。
ところが、音楽院の図書室のショパンのCDは、フランソワしか見当たらないんです。図書室は非常に規模が小さく、録音があるだけでもありがたく思え、てことなんでしょか?フランソワの録音を探していたので、私にとってはありがたいことなんですが…
フランソワは生涯3回来日し、その度にどんどん酔漢の容貌へ変わっていったそうです。飲酒運転の事故で亡くなったと思っていましたが、正確には心臓発作で亡くなったそうです。フランソワの演奏を聴くと、ラベルの演奏は言葉は不要。聴き飽きたと思っていたショパンは、エキサイティングで活き活きしていて楽しいんです。
(調べたら、日本でも10枚組4,000円で手に入るみたいです。安っ!)
5月18日は、フランソワが生きていたら83歳のお誕生日。リカちゃん、フランソワ聴いてますか?
参考資料:ウィキペディア 
http://ja.wikipedia.org/wiki/サンソン・フランソワ

音楽院の暮らし I

Sunday, April 29th, 2007

posted by kumaco

音楽院の学生になって、2か月が過ぎました。週1回スケジュールされているレッスンですが、今まで先生に会ったのは2度。1か月授業があったら2週間のバカンスがある.. というフランスのカリキュラムに加えて、”イースターが週末にあるため準備でレッスンどころでは”なかったり。”調子が悪いので休講”だったり、なかなかテンポよく進みません。現在もバカンス中。
来週から再び学校が始まりますが、火曜(May 1)はメーデーで休み、連休ついでに月曜(April 30)も休み。水曜日(May 2)以降しか世間は動き出しません。メーデーが祭日になっている国があったとは。ちなみに、5月8日(火)も第二次世界大戦終戦記念日で、祭日。例えば、火曜に授業のあるクラスだと、バカンスを含めて1か月以上お休み、ということになります。
こんなユルい環境のためか、冷房の効いたキレイな音楽院に練習に出かけても、太陽が輝くこの時期に練習なんてする人はほんのわずか。おしなべて1時間あたり10人程度で、その半数以上が日本人だったりします。

新学期

Wednesday, March 14th, 2007

posted by kumaco
子供から大人まで、ストラスブールの学校は冬のバカンスを終えて、今週
から一斉に始まりました。学校の授業は朝は8時から昼の12時まで。午後2時の授業開始まで、子供は昼食に帰宅し、大学生はランチに出かけ、正午過ぎまた混雑が起きる..というお馴染みの風景が戻って来ました。
ちなみに、バカンスはフランスの地方ごとに1週間ずつずらしてスケジュールされ、パリから順番にスタートして、私たちの住むアルザス地方(Bas-rhin)が一番最後。バカンスでは、子供を連れて旅行に出かける家族も多いため、混雑緩和が主な目的のようです。それに、フランスの学校は水曜日はお休み。羨ましいゆとりです。
新学期から私も地元の音楽学校へ行くことになりました。これは完成して1年の新校舎。中をちょっとご案内しましょう。

授業で使われていないときは、練習に使わせてくれます。この部屋は基本的に作曲関係の模様。

ピアノレッスン室の1つ。気前良く使わせていただき、感謝。

それぞれの部屋の基本設備は、コート掛けにミニコンポ、新品の机や椅子がふんだんに置かれています。特に、ミニコンポ。あまりにも無造作に置かれていて、何だか不安な気持ちにさせらせます。前いたNYの学校なら10分以内に跡形もなく盗まれていることでしょう。

ピアノも90%以上が新品で、その内訳はYamahaとSchimmelが半々。古いピアノなら、Steinway, Bösendorferなど。ここで初めてSchimmelってドイツのピアノを見ました。想像通りいかつい造りですが、ロゴが可愛いんですよ。
入学試験では、いろんな方々に大変お世話になり、音楽院の日本人の皆さんにも随分助けていただきました。ところで、大きな声では言えないけれど、フランスって、アルザス地方って、ちょっと変わって〜るな〜…って思います。でも最近思い始めたのは、人情というか、根っこがほっこり暖かくて、噛めば噛むほど良さがでる感じかな?ということです。この温もりって住んだことはないですが、日本で言えばちょっと東北地方に似てるところがあるのかも??少しずつ、周りの世間と関わり始めて抱いた感想です。
そして、maro氏には様々な内助の功をもらって(相変わらず)頭があがりません。家族の支えに感謝しつつ、ぼちぼち音楽を楽しめたらいいな、と思っています。

Osaka-New York-Strasbourg