Archive for the 'concert' Category

オーケストラの夜

Friday, February 6th, 2009

オーケストラを聴いてきました。
オーケストラの始まりは、いつもチューニングのA(La)の音。
この音を聞くとワクワクする人って、多いんじゃないでしょうか?

フランスの国立オーケストラはお客さんが入ろうが入るまいが運営には
関係なく、ほんの数年前までプログラムも惹き付けられるものでは
なかったそう。しかしフランスの大統領が変われば政府の方針も変わり
ちょうど新しい指揮者を迎え入れたのを機に、随分変わったと聞きました。
意欲的なプログラムで、ホールも満席に近いことが多いです。
今夜の演目は
Gabriel Fauré (1845-1924)
 Pelléas et Mélisande, musique et scène op.80
Dmitri Chostakovitch (1906-1975)
 Concerto pour violoncelle et orchestre no.1 op.107
Sir Edward Elgar (1857-1934)
 Variations sur un thème original Enigma op.36

ショスタコービッチのチェロ協奏曲のソリストは Truls Mørk.
名チェロ奏者Heinrich Schiffの弟子だった彼は、パワフルで豊かな
演奏で拍手喝采を浴びていました。
今シーズンはSchiffも演奏してくれて、素晴らしいチェロを満喫した
シーズンになっています。

お正月 2009

Saturday, January 3rd, 2009

明けましておめでとうございます。
2日はモーツアルト ”フィガロの結婚”を観に行きました。

昨シーズンまでは、舞台が始まるとフラッシュ付き(!)で撮影する観客が必ず
1人はいたものでしたが、今シーズンから“写真撮影禁止”のテロップが
表示されるようになり、舞台の様子はお届けできなくなりました。
が、ほとんどのホールはとっくに上演中の撮影など禁止されており。。
あ、でも演奏中の出入りは、今も自由です。

天井に近い席ではありますが、学生は5.5€で聴くことができます。
地元オペラの演出は奇抜なことが多く、音楽と合ってなくてあまり好きではないのですが、今回は珍しくクラシックなスタイルでした。遠い昔のお話で古典的な服装でも、オペラ自体がとても良くできているので、小細工など
不要。笑いも沢山あり、飽きなかったです。
”フィガロの結婚” というタイトルからフィガロが主人公なんですが、よく
聴くとフィガロの恋人、スザンナの歌う量が意外と多いんです。今回
素晴らしい歌手が担当していましたが、スザンナ、大変な役です。
聴くたびに楽しいモーツアルト、音楽を満喫したお正月でした。
Le Nozze di Figaro (Opéra national du rhin)
Susanna (Sophie Karthäuser/soprano)

Quatuor Alban Berg

Saturday, February 2nd, 2008

posted by kumaco
久しぶりにコンサートに行きました。今夜の演目は。。

弦楽四重奏!

この方たちは、アルバン=ベルク弦楽四重奏団。
学校の先生が強く勧めたこともあり、足を運んでみました。
休憩中はヒマだったので、のん気に写真など撮っていました。
今回は、音楽学校の生徒&先生の姿が多し。ふと視線を感じて見ると、こちらを向いて日本人風に頭を下げる人が… 見たら、なんとピアノの師匠!!
私のヒミツを見られてしまいました… (誰も気にしてないって?)
演目は;
Haydn (Introduzione Maestoso ed Adagio des Sept demières paroles du Christ sur la Croix op.51)
Alban Berg (Suite lyrique)
Schubert (Quatuor à cordes no.15 en Sol majeur D887)
そして、私はどれも聴いたことがありません。弦楽四重奏の大ファンというほどでない私は、同じ曲を再び聴く機会があっても、ひょっとしたら思い出せない可能性大です。(恥)
ただ、それでもいいかな、と思えるようになったのはアスペン音楽祭での経験が大きかったように思います。ルームメートだったYukoさんは自分が弾く楽器、すなわちピアノが入ってなくても弦楽四重奏が大好き。その楽しさを話してくれました。
また、アメリカのピアノの師匠は、音楽祭の開催期間中に毎日4-5つ開催されるコンサートに1つでも多く聴きに行くよう言いました。
お世話になったNobukoさんは、弦楽四重奏を多く聴くように、とアドバイスとともに送り出してくれました。
ちなみに、四重奏団は度々来日しているようです。
(Wikipedia: http://ja.wikipedia.org/wiki/アルバン・ベルク弦楽四重奏団)
こんなきっかけで遅ればせながら、少しずつ聴くようになったジャンルです。しかし、奥が深いです。今のところは、穴を覗いたら深そうだった..という感じ。難しく考えなくても、仕事や日常から解放されて聴くのもいいな、と思った週末でした。
追記:演奏ポジションはアルファベットのUを逆さまにした形を取っている。(多くの場合、聴衆に音が聴こえるようブーメランのように少し開いた形を取ることが多い) 彼らの特徴は、それぞれの弦の奏でるビブラート(ゆらぎ)が見事にシンクロしていて、音楽の方向性が同じこと。分身の術を使ったかのような見事な一致ぶりでした。

Lucia di Lammermoor

Wednesday, May 30th, 2007

posted by kumaco

Verdiのオペラ “ランメモールのルチア”を観てきました。
あっ、オペラ座の写真にmaroが写ってる.. しぇ〜、なんて装いだったんザンしょ (汗) 私たちのファッションセンスやTPOが問われますね。気を取り直して周りを見ると、私たちと同等あるいは。。 それに私たちの座る席はいつも天井桟敷なので、TPOは適っているといえるでしょう。
ちなみにチケット料金は、演目によって多少異なりますが最高で75-63∊
最も安い席で11∊。学生なら、席が余っていた場合5∊で聴けるそう。
今回の公演は、正規にキャスティングされている歌手ではなく、控えの歌手による公演でした。本役が抜き差しならない(?)ことになったら、万全の準備をしていつでも代わりに歌えるよう待機している、大変なお仕事をされている皆さんです。Bas-rhin地方で11回予定されている公演のうち、3回は彼らの舞台。皆さん気合い入りまくり!チャンスを狙う若手のアツいガッツが伝わってきました。
所変われば、音楽も変わることでしょう。でも実は、一番大きく違うと感じたのは、演出でした。今回は、巨大な壁が舞台中心に設置され、中心を軸にゆっくりと回転して場面転換に使われ、シンプルかつ効果的でした。
違うなあと思ったことは、例えば婚礼のシーン、着飾った招待客40~50人を配置(合唱があるので、必須)して、さらに御馳走の載った食卓をセットで使うのか、ここは予算の問題が絡んで来るでしょう。無くてもいいかも、って思うのに、今日は会議テーブルに白いテーブルクロスを掛けてシャンパン2本で乾杯していました。確か、ルチアは城主の娘。政略結婚とはいえ(だからこそ)、豪華な婚礼が執り行われると想像されるんですが、しょぼいっ.. と思ってしまったのは、常連の天井桟敷の価値観なんでしょうか?
また、激高したり(怒り系) 有頂天になったり(浮かれポンチ系) 押さえきれない感情を表すのに、幅1.5m×1.5mのテーブルに飛び乗って歌い踊ったり、ガラスのワイングラスを叩き割ったり、駒の並べられたチェス版を払い落としたりするんだけど、その後現れた群衆3人が駒をきっちり丹念に拾い集めたり、妙にハラハラさせられる、ツッコミどころ満載の舞台でした。

Winterreise by Jonas Kaufmann(bariton) Helmut Deutsch(pf)

Tuesday, April 24th, 2007

posted by kumaco

地元のオペラハウスでシーズン最後の歌曲リサイタルを聴きにいきました。実は私が一番楽しみにしていたのは、Winterreise (シューベル作曲”冬の旅”)でも、歌手でもなく、ピアニストのヘルムート=ドイチェ氏。ドイチェ氏はミュンヘン音楽大学教授で、ソプラノ歌手の鮫島有美子さんのご主人。ぜひ聴いてみたかったんです。
写真がないのは、カメラを持っていかなかったから。なぜなら”冬の旅”は全曲(24曲)を休みなしで歌う大作だし、きっと聴衆も真剣でカメラをジ〜ッと起動させたら殺されちゃうかも…と思ったから。舞台には録音マイクがセットされ、気合いの入った印象を受けました。しかし、演奏が始まると。。
3曲目の演奏中、ガチャガチャとドアを開ける音がして、遅れてやって来たお客さんが3人、私たちのいる天井桟敷席に通されました。
5曲目の演奏中、突然赤ちゃんの声が聞こえてました。1階席で両親に連れてこられた2-3歳くらいの男の子がむずかり出したため、親がホールの外へ連れ出しました。
11曲目の演奏中、もう大丈夫と思ったのか、アホ親子が天井桟敷席に戻ってきました。1分もしないうちに子供はむずかり出し、親子はドアをバターン!と閉める音を残して、退場していきました。古いオペラ劇場は防音効果がほとんどなく、音がホールに筒抜け。螺旋階段を下りていく子供のワーンという泣き声の遠ざかっていくのが、歌声と重なりました。
こんな状況で集中を保って歌いきった歌手に、ストラスブールの聴衆は温かい拍手を送りました。いつものように、拍手は長く続き.. アンコールの曲を歌おうとしない様子の二人に、手拍子で催促しはじめました。ドイチェ氏は楽譜を折り畳んで持ち帰り、その意志のないことをやんわり伝えたにも関わらず、手拍子は止みませんでした。
愛想の良い感じの歌手に比べて、ドイチェ氏の固い表情がちょっと気になりました。でも、大丈夫。フランスのこれは今に始まったわけではないし、コンサート前から良くご存知のはず。来年もまた戻ってきて下さいね!!

récital : Felicity Lott(sop) Graham Jhonson(pf)

Saturday, March 31st, 2007

posted by kumaco
歌曲のリサイタルを聴きに行きました。
Felicity Lott (sop)
Graham Johnson (piano)@Strasbourg opéra
今まで聴いた歌曲リサイタルで、最も優れたピアノ伴奏でした。1曲目が始まったとき、信じられないくらい美しいピアノに、なぜかほろりと泣けてしまいました。もちろん、隣で聴いていたmaroの目にも..
Graham Johnsonは世界的な声楽伴奏ピアニストで、CDも多く録音されています。アメリカの大学図書館にもかなりコレクションがあり、案外気付かないうちにこの人のピアノを耳にしているという人は多いかもしれません。
歌手の方は最盛期を過ぎた感じはあったものの、1つ1つの曲を徹底的に研究しているのがよく伝わって来ました。

プログラムは、Mahler, Schumann, Wolf, Duparc, Pierre Capdevielle, Henri Sauguet, Debussy, Noël Coward, Hahn, Oscar Straus, André Messagerと一見好きなものを寄せ集めたように見えますが、綿密に流れを考えて作られていたようです。
印象的だったのは、Schumann “Myrten”という曲のとき。後奏のピアノソロには有名なフレーズが組み込まれていて、それは誰もが知っているフレーズなんです。なぜならシューベルトの”Ave Maria”のサビの部分だから。そこで、ジョンソン氏は大きくミスタッチをしてしまいました。その瞬間、百戦錬磨をくぐり抜けてきたであろう彼の恐ろしさを見ました。なんと間違えた音を繋いで、さり気なくメロディーにしてしまったんです。さり気ないけれど、皆を説き伏せるような何とも言えない威圧感があって、”ひょっとして、間違ったと思った私が間違っていたのかな?”と思ったくらいの冷静沈着ぶりでした。あの瞬間のジョンソン氏からは、きっと青い炎(オーラ?)が出ていたに違いありません。
Felicity Lottは1947年生まれ、Graham Johnsonは1950年。30年以上コンビを組んでいるそうです。このリサイタルで、初めてアンコールを最後まで(7曲)聴きました。
Felicity Lott website
www.felicitylott.de
Graham Johnson
www.allmusic.com/cg/amg.dll?p=amg&sql=41:31890~T1

Das Rheingold

Friday, March 2nd, 2007

posted by kumaco
ミュンヘンの旅から戻った翌日。
虫の知らせか、去年まとめ買いしていたコンサートチケットの束を何となくチェックすると、なんと今夜のチケットを持ってました!
演目はワーグナーのオペラ”Das Rheingold(ラインの黄金)”。正直言うと、
はじめは行くのをやめようと思いました。
なぜなら、ワーグナーのオペラはいつも長〜いから。。”Das Rheingold”は、楽劇”ニーベルングの指輪”の”序夜/第一夜/第二夜/第三夜”のうち序夜にあたります。1幕で上演時間は約2時間30分。
ミュンヘンのバイエルン国王、ルートヴィヒ2世はワーグナーを愛したことで有名ですが、前日訪れたレジデンス(王宮)のすぐ隣にバイエルン州立歌劇場がありました。ここではワーグナー作品の初演が多く行われ、Rheingoldもそのうちの1つだったとのこと。maroパパ/ママにも旅の思い出になるといいな、と考え直して行ってみることにしました。
ミュンヘン バイエルン州立歌劇場(Bayerische Staatsoper)

オペラハウスに行くと、人が多く盛り上がっていて立ち見席が出るほど!
ワーグナーはストラスブール民に人気の様子。それとも、すぐそばにライン川が流れているから?

この公演、演奏が素晴らしく演出も巧みでかなりいい感じの出来映えでした。1幕しかないため、舞台転換は短い間奏曲の間に雰囲気を変えなければなりません。ライトが効果的に使われて、観客はまるで違う場所に移動したように感じたり、”神々が若さ(パワー)を失った”状態を視覚的に表すのに仮面という小道具を使ったり。”火の神ローゲ”という役柄では炎が身体の周りをチロチロと燃えている様子を、日本でいう二人羽織ならぬ三人羽織で表していました。筋肉ムキムキの上半身裸の男性2人が両腕を真っ赤にペイントして、ぴったりとコミカルなローゲの動きに合わせて好演していたり。
こんなに目立つ演出が付けられたローゲ役のテノールは、もちろん歌や演技が抜群。嵐のような喝采が送られました。maroパ/マもローゲが大のお気に入りでした。その他、アルベリッヒ、フリッカ役が素晴らしかったです。
Wagner / “Das Rheingold” @opéra national du rhin
Loge (tenor) Wolfgang Ablinger-Sperrhacke
Alberich (base-baritone) Oleg Bryjak
Fricka (mezzo-sop) Hanne Fischer

song recital@opéra

Sunday, December 3rd, 2006

posted by kumaco

久しぶりにリサイタルを聴きに行って来ました。
Wolfgang Holzmair (baryton)
Imogen Cooper (pf)

プログラムは、クララ=シューマン、ベートーベン、そしてロベルト=シューマンの歌曲。
地味なプログラムのように思いましたが、実際にコンサートで演奏すると
意外と楽しい組み合わせなことを発見。これが本日の収穫かな?
ところで、所変わればお国柄も.. というか、土地柄がコンサートでも現れるようです。コンサートはまだこれで2つめですが、ストラスブールでは、プログラムが終わると必ずアンコールがあり、たくさん演奏されます。
プログラムが終了すると、観客が暖かい拍手を送ります。そして、その拍手が次第に静かな波のようにリズムを刻み、、アンコールを要求する手拍子に変わっていくんです!!プログラムの後半が短めだなと思ったら、これは”たっっくさんアンコール”のためだったのかーーー!!!”と気付かされます。なので、コンサートのプログラムは3部で成り立っているといえます。
日本やアメリカでは拍手を送りつつ、舞台で全力で演奏したソリストに、体調を気遣って、アンコールはあなたの無理のない範囲でして下さい、くらいのニュアンスの拍手が多かったように思います。が、ここではちょっと違うんです。抗いがたいような雰囲気とでも言うような。。
きっと、ここでは”アンコールを要求してあげないなんて、失礼じゃないか”と思われている気がします。演奏する人と聴く人、ここでは双方のサービス精神が満載されたコンサートが行われているようです。
今回もアンコールが続いていました。そして今夜も手拍子を後に帰途につきました。

Opéra ”Les Troyens”-4

Tuesday, October 31st, 2006

posted by kumaco
初めて観た Opéra du rhin の公演、実はかなりショックを受けました。
メインキャストは良い歌手が揃っていましたが、しかし。
演出が、ある意味怖かったのです。
ニンフ(妖精)と思われる女性7人が登場する、コーラスの場面がありました。それまでの衣装&演出は何気なくクラシカル路線で進んでいました。そこへニンフ登場。突然現れた彼女たちは息の合わない振り付けで踊りながら歌い、全員セクシーなスリットの入ったロングドレスを身にまとい、そして頭には巨大な黒いアフロヘアーのカツラをかぶっていたのでした。
(その時、少し会場がざわめいた気がしました。)
女王の大臣がアフロたちを引き連れているという設定のようでしたが、その大臣もよく見るとリーゼントヘアで、さらによく見るとプレスリーもどきの格好をしていました。こういった唐突な演出や動きが他にも見られました。
フランス人は芸術に関してオリジナリティーを非常に重んじると聞きますし、アメリカ文化に一線を画して創造的であることを誇りとするイメージがありました。このような演出で、作曲家や演奏者の血と汗の努力がふいにならないことを願ってやみません。

Opéra ”Les Troyens”-3

Tuesday, October 31st, 2006

posted by kumaco
オペラの1シーン。フランスはラテン系のお国柄のせいか、あまり細かいことは気にしないようです。だって、演奏中にフラッシュで写真を撮っている観客いるんですよ。NYのメトロポリタンオペラだったら、休憩中にカメラを出すだけで注意されていたというのに..。カメラ解禁の様子(?)だったのでフラッシュoffで撮ってみました。
とにかく、長い。けれど音楽が美しいので飽きずに耳を傾けてしまう、素晴らしい作品でした。女王ディド役はオペラの第2部で登場したら、舞台に出ずっぱりという構成で、しかもクライマックスは最後にあるわけです。スタミナ配分が難しいだろうなあ、と思いましたが、そんなことはものともせず難しい場面を見事に歌っていました。女王の妹のアンナ役も凄くて、次はこの人のオペラを聴きたいなと思いました。
ただ、難を言えば、妹という設定なのに女王よりかなりぽっちゃりしていて、年齢も15歳くらい上。乳母にしか見えなかったことでしょうか。
Didon (Soprano) Béatrice Uria-Monzon,
Anna (Mezzo-soprano) Marie-Nicole Lemieux

Osaka-New York-Strasbourg